復元楼閣
唐古・鍵遺跡のシンボルで、うずまきの屋根飾りを持つ個性的な建物です。 遺跡から発掘された土器に描かれていた絵画を元に復元されました。 楼閣とは「重層の建て物」という意味で、発掘された絵画土器には、2層以上の構造をもつ建物が描かれています。弥生時代にも高層建築があったということが分かる貴重な発見でした。 また、中国風の楼閣の絵画からは、中国大陸とのつながりの可能性も考えられています。 残念ながら楼閣には立ち入ることはできませんが、まわりから眺めたり、写真を撮るなどしてお楽しみください。遺構展示情報館
遺跡の発掘調査で見つかった大型建物跡の柱穴を形取りして、実寸大に再現した模型を展示しています。 柱穴は19か所で、建物はたたみ50畳の広さがあり、弥生時代中期では最大級のものです。独立棟持柱が見られることから、この建物は、切妻造(きりつまづくり)の屋根を持つ高床建物だと考えられています。これは、現在は伊勢神宮などで見ることできる神明造(しんめいづくり)という神社建築様式に似ていると言われています。 また、発掘時に出土した実際の柱も展示しています。直径60cmのケヤキの大きな柱で、大型建物に使われていた大きな柱のその姿を実際に目の前で見ることができます。展示されている柱は、当時使われた後に再利用されず、倒して埋められていたものではないかと考えられています。 そのほかにも、当時のムラの様子を表したジオラマ展示を行っています。弥生の建物広場
公園の西側には、柱の模型を再現していて、この地にあった弥生時代の大型建物の大きさを感じることができます。 一番太い柱は、直径83cmもあったとされています。 また、小学校等の学習活動として、大型建物に使われる大きな柱を実際に立ててみることができる柱穴が設けられています。 竪穴住居の復元も予定されています。生活体験広場
弥生時代の様々な「生活体験」を行う広場です。 土器づくりや火おこし体験など、学校教育と連携した学習活動の場となります。弥生の林エリア
弥生時代の風景を再現するため、当時、この地で生きていたと考えられている樹木や草花を植えています。 樹木は、花粉分析などで遺跡から検出された樹種か、検出されていなくても当時この地に存在したと想定される樹種が選ばれています。また、遺跡から出土した木製の遺物に使われていた樹種も考慮されています。 こうした背景を踏まえて、植物観察や生き物観察といった自然学習を行えるエリアです。 また、このエリアでは、弥生時代の植生に基づいた公園内の景色から東へ目を移すと、周囲の田園風景、そして大和の青垣と呼ばれる山並みに続く、美しく、歴史のロマンにあふれた風景を望むことができます。弥生時代から古墳、飛鳥、奈良時代にかけて、歴史の中心地であったここ奈良の地の、時間と人びとの流れを思いながら、ゆっくりと散策するのにも適しています。多重環濠エリア
集落を何重にも取り囲むように設けられていた環濠の一部を復元しています。 環濠は、ムラを洪水や敵から守るために作られました。水路として交通の機能も持っていたと考えられています。 弥生時代中期に、それまでは3ヶ所に分散していた居住区すべてをまとめて囲む「大環濠」が作られました。大環濠は直径400メートルにも達していて、現在の公園の敷地よりもずっと広い範囲であり、また大環濠の周りにもいくつもの溝が設けられていました。 このエリアでは、幾重にもめぐらされた環濠を中心にした風景を楽しむことができます。唐古池
唐古池は、江戸時代に造られた農業用のため池です。池の下にも、弥生時代の遺跡が眠っています。 地域の方によって植えられた桜が池を囲んでいて、春にはとても美しい花のトンネルが現れます。多目的広場
この広場は史跡の範囲外となるので、いろいろな用途で使える土の広場となっています。 多目的広場の西側には駐輪場があります。 自転車やバイクでお越しの場合は、こちらの駐輪場をお使いください。駐車場
休園日を除く9時から17時まで、無料で利用できます。(普通車62台) 駐車場へのアクセスは、コチラをご覧ください。Copyright © 唐古・鍵遺跡史跡公園 all rights reserved.
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